観光PRのお手本にしたいフィンランド政府のメディア戦略
日本の地方自治体から世界各国の観光庁まで、多くの地域が文化情報などを発信し、観光客を呼び込もうとしています。そんな中でデジタルメディアを上手に活用して注目を集めているのがフィンランド政府観光局。観光PRのお手本にしたいフィンランド政府のデジタルメディア戦略を紹介します。
VisitFinland.com
フィンランド政府観光局が運営するVisitFinland.comはフィンランド公式のトラベルガイドサイト。日本語、英語、スペイン語、中国語など9ヶ国語に対応しています。
デジタルメディアの中心となっているVisitFinland.comはコンテンツも充実。動画や綺麗な写真をダイナミックに使い、フィンランドの魅力がとても伝わってくるWebデザインとなっています。もちろんレスポンシブで、スマートフォンで見ても綺麗です。
フィンスコープ
またVisitFinland.comには特設コンテンツがあります。最近公開されたフィンスコープはフィンランド占いを簡単に体験できるコンテンツ。自分の誕生日を入れるだけでフィンランドの自然や1年のサイクル、フィンランドの方々の特徴など28個のサインの中から自分のサインを知ることができます。
試しに誕生日を入力してみると「自由奔放なオオカミの調教師」となりました。
サインについて詳しく知りたい場合は、関連する記事を読むことができます。
フィンジェネレーター
続いては名前を入力するとフィンランド語の名前を選んでくれるフィンジェネレーター。
フィンランドは自然と神話の国で、人の名前も森や動物、神話の登場人物から影響を受けたものが多いということです。ちゃんと名前の由来を教えてくれるのが勉強になって嬉しいですし、自分の名前から来ているので親近感が湧きます。
ワイズ・パピー
また、ワイズ・パピーは心配事を打ち明けると賢い子犬のワイズ・パピーがフィンランドに古くから伝わる知恵を教えてくれるコンテンツ。
ちゃんとキーボードをタッチして教えてくれるのが可愛いです。このようなジェネレーター系コンテンツはちょっと試してみたくなりますし、シェアもされやすいのが特徴です。僕もフォロワーの方がシェアをしていたのがキッカケでVisitFinland.comを知りました。
公式SNS
また、公式サイトだけではなく、TwitterやFacebookはもちろん、InstagramやFlickr、YoutubeやPinterestなど様々なSNSを利用して日々情報発信をしています。
同じ情報を発信するのではなく、それぞれのSNSの特徴を活かして情報発信をしていると、どのSNSもチェックしたくなりますよね。
ちょうどいいデジタルメディアの使い方
いかがでしたでしょうか。フィンランド政府観光局のコンテンツはどれも「ちょうどいい」感じが素敵だと思います。気軽に見れる読み物コンテンツ、気軽に体験できるジェネレーター系コンテンツ、気軽にフォローしたくなるSNSアカウント。気付いたら長い時間眺めてしまっている、そんなコンテンツが詰まっています。
最近は様々なデジタルメディアがあり、何を使えば良いのかわからなくなる事も多いと思いますが、地域の魅力や文化が伝わりやすいデジタルメディアを選んでいるフィンランド政府観光局の使い方はとても参考になると思いました。