本当にバズっている日本と海外のバイラルメディア 20
去年から海外では注目され、今年に入って日本でも急激に増えつつあるバイラルメディア。FacebookやTwitterでバズを起こすことによって膨大なアクセス数を獲得するバイラルメディアですが、バズは簡単に起こせるものではありません。
次々と新しいバイラルメディアが登場するなかで本当にバズを起こしているバイラルメディアをリサーチしてみました。今回は日本から15サイト、海外から5サイト、合わせて20のバイラルメディアを紹介します。
リサーチ方法
今回はソーシャルメディアの分析サービスを提供しているTOPSYのTwitter Analyticsを利用しました。各バイラルメディアのURLが1ヶ月に何回ツイートされたかを目安としています。
バイラルメディアはTwitterよりもFacebookで拡散されやすいイメージなのでTwitterで比較するのは若干おかしいところもありますが、数値を出しやすいため今回はTwitterを利用しています。
日本
1. Whats - 21,166回/月
日本で最もTwitterでバズを起こしていたのは心をゆさぶる動画・画像サイトのWhatsでした。日本では唯一の2万回オーバー。去年の12月に株式会社スタートアウツが公開したバイラルメディアで、スマートフォンでもPCでもコンテンツがわかりやすくシェアしやすいデザインはバイラルメディアのお手本のようです。
2. ViRATES - 14,774回/月
続いてはシェアしたくなるニュースを紹介するViRATES。iOSとAndroid用のアプリが用意されていたり、スマホ版ではLINEで共有するボタンがあったりとモバイルを重視している印象を受けました。
3. CuRAZY - 13,207回/月
笑うメディアCuRAZYはCurationとCrazyを融合したバイラルメディアです。公開16日目で120万PV、公開初月で870万PVを獲得したことで話題にもなりました。気軽にシェアしやすい動画が多いメディアです。
4. feely - 12,271回/月
feelyは泣ける、癒される、笑える、考える、驚くという5つの感情ベースで様々なもの紹介しているバイラルメディア。クリエイターのための情報メディアであるcreiveも運営されています。
5. Spotlight - 9,995回/月
4月後半に公開されたばかりのバイラルメディアのSpotlight。少し驚きなのはサイバーエージェントが運営しているということです。とても綺麗なデザインで、扱っている内容もバズが起こりそうなものばかり。今後もまだまだ伸びていきそうなメディアです。
6. BUZZMAG - 7,386回/月
BUZZMAGは心を動かす話題をキュレーションしているバイラルメディアです。 最新のトレンドからエンタメ、ライフスタイルなど幅広いジャンルを扱っています。
7. THE MOVIEHOUSE - 5,879回/月
THE MOVIEHOUSEという名前ですが、動画だけではなく通常の記事も配信しているバイラルメディアです。
8. netgeek - 4,705回/月
2013年9月と日本の中では比較的早く公開されたバイラルメディアのnetgeek。ブログに近いデザインで読む系の記事も多いです。
9. GAMY - 3,574回/月
GAMYは先ほどのSpotlightと同じくサイバーエージェントが運営しているキュレーションメディア。今話題のゲーム速報やアニメ、漫画を主に扱っています。
10. BUZZHOUSE - 2,274回/月
こちらもサイバーエージェントが運営しているバイラルメディアのBUZZHOUSE。サイバーエージェントは今年10のバイラルメディアを立ち上げる予定だそうです。それぞれのメディアがどれだけ住み分けできるのか気になるところですね。
11. dropout - 1,783回/月
起業家の家入一真さんが立ち上げたバイラルメディアのdropout。WhatsやCuRAZYなどと同時期に公開され、日本でバイラルメディアが流行するキッカケになったような気がします。5月末をもって一旦配信が停止されましたが、運営プロジェクトチームでは、新しい展開を検討中とのこと。
12. 9ポスト - 1,514回/月
9ポストはシェアしたくなる動画に特化してまとめているバイラルメディアです。
13. RAW-Fi - 1,488回/月
RAW-Fiは作りたい欲望を刺激するメディアです。1カラムのデザインがカッコよくて印象的。扱っている内容もクリエイティブ系が多いです。個人的には一番好きなバイラルメディアです。
14. Bizcast - 896回/月
ビジネスパーソンに知恵と驚きと発見を届ける動画メディアのBizcast。ビジネスパーソンにフォーカスすることで、他のバイラルメディアとは一線を画していると感じました。
15. いまどうが - 725回/月
女性のためのマーケティングを提供しているトレンダーズが手掛けるバイラルメディアのいまどうが。シンプルなフラットデザインと女性に人気が出そうな話題が多めのバイラルメディアです。
Twitterの約2倍から20倍の数がFacebookでシェアされている感覚があるので、やはりバイラルメディアは凄いですね。日本のバイラルメディアは個人にベンチャー企業、大手の上場企業まで参入しているまさに戦国時代状態。まだまだ増えそうな状態で今後どのように住み分けされていくのか楽しみです。
海外
16. BuzzFeed - 998,523回/月
世界で最も有名と言っても過言ではないバイラルメディアのBuzzFeedはやはり圧倒的でした。様々な企業が買収するとの噂や、日本語版ができるなど、色々な情報が出回っています。
17. Upworthy - 95,419回/月
BuzzFeedと共に紹介されることが多いバイラルメディアのUpworthy。Facebookからの流入が非常に高い割合を占めるメディアなのでツイート数での単純な比較はできません。1記事の平均いいね数は4万を超えるとのデータも。バズを起こすためのメカニズムを徹底的に検証しているイメージがありますね。
18. Distractify - 35,811回/月
20歳のQuinn Huさんが去年後半に立ち上げたばかりのバイラルメディアがDistractifyです。驚きなのはスマートフォンで閲覧すると記事にTwitterのシェアボタンがないこと。それだけFacebookに特化していることがわかります。
19. Viral Nova - 24,451回/月
Viral Novaは去年の後半から今年にかけて急激に成長しているバイラルメディア。写真を多く使った記事が多いです。Viral NovaもシェアボタンはFacebookのみ。バイラルメディアはTwitterよりもFacebookのほうが相性が良いようです。
20. Know More - 13,366回/月
最後に紹介するのはワシントン・ポストが運営するバイラルメディアのKnow More。新聞社がバイラルメディアを運営しているというのも驚きです。ソース元を見る際のリンク名がKnow Moreなのが素敵だと思いました。
以上、日本と海外合計で20のバイラルメディアを紹介しました。メディアの新しい形として注目されているバイラルメディアですが、心に響くコンテンツを生み出すことができれば、どんなブログやサイトでもバズは起こせると思います。そんな心に響くコンテンツの参考としてバイラルメディアはチェックしていきたいですね。